がむしゃらに働いた日々と学び
入社してすぐ、目の前の業務をこなすことに必死な毎日が始まりました。最初の会議では、上司や先輩の話がまるで外国語のように感じられ、全くついていけず…。正直、自信をなくしそうになりましたが、「とにかくやれることを精一杯やろう!」と前向きにチャレンジし続けました。
配属先で「トレーナーとして人前で話す」と聞いたときは、正直、逃げ出したくなりました。「私には無理だよ…」と不安でいっぱい。でも、「やるしかない」と腹をくくり、自分との戦いが始まりました。
そんな中、先輩から厳しい一言。「早く研修デビューできなかったら、ここにいる意味がないから!」――その言葉にプレッシャーを感じながらも、落ち込む余裕すらなく、がむしゃらに頑張る日々。
すると、努力のご褒美のように、一年目でイタリアへの海外出張に推薦されることに! ただ、喜びを感じる暇もなく、仕事に追われ続けていました。
そんなある日、同じマーケティング部の別の部署の方がイタリア出張に同行すると知り、ご挨拶へ。
「今回、私が行くことになりました。よろしくお願いいたします!」と伝えたところ…
「よろしくじゃないんだよ! 君ね、遊びじゃないんだから!海外まで何のために行くのか、君が行って何ができるのか、考えてからものを言えよ!」
突然の厳しい言葉に、正直、ショックでした。
「はい、すみません…」と席に戻ると、それを聞いていた先輩が、
「大丈夫? あいつウザいよねー。そんなやついっぱいいるから、適当に“すみません”って言って、腹の中で舌👅出してたらいいよ!」
その言葉に、どれだけ救われたことか…。
仕事に慣れるにつれて…
仕事にも少しずつ慣れてきました。でも、慣れるとどこか雑になってしまうのか、単に疲れていたのか…。
出張続きの毎日で、始発で出て帰宅は23時を過ぎることも珍しくない日々。ちょうどその頃、祖母の認知症が悪化し、夜中に徘徊するようになりました。両親は海外で飲食店を経営していたため、姉と交代で祖母の対応をするしかなく…。
クタクタになって帰宅すると、恐怖の電話が鳴る。
「おばあちゃんがまたいなくなった!」
すぐに迎えに行く。そんな日々の繰り返しでした。
20代の私でも、本当に疲れ切っていました。
(でも、祖母の介護ができたことは、今でも本当に良かったと思っています!)
スケジュールミスという大失敗
そんな忙しい日々の中で、ついにやらかしてしまいました。
京都→名古屋→高松→名古屋と、移動続きの毎日。ある日、スケジュールを1日勘違いし、本来名古屋に行くはずが、間違えて京都に行ってしまったんです。
駅に着いた瞬間、名古屋の営業の方から電話が鳴り響きました。
「今どこっ!?」
焦る私に、営業の方は冷静に、でも厳しく言いました。
「かなりマズいよ…かなり怒ってる…。」
10時開始の研修を、私は13時開始に遅延させてしまいました。
新幹線の中では、生きた心地がしませんでした。むしろ、どこかに消えてしまいたかった。
幸い、その日はスタジオに空きがあり、お客様も待ってくださっていたので、なんとか実施できました。しかし、到着するなり、営業の方に怒鳴られました。
「いくらの契約のお客様だと思ってるんだ!ふざけるな!」
お客様の冷ややかな目線が突き刺さり、本当に辛かったです。当然です。人の時間を奪い、積み重ねた信用を損ねるようなことをしてしまったのですから。
失敗から学んだこと
この経験から、私は何度も何度も確認するようになりました。
夜中に目が覚めてスケジュールを確認することも。
「失敗は成功のもと」とは言いますが、この確認の習慣が、他の仕事にも良い影響を与えるようになりました。
今では研修で、私の体験談を交えながら、
「当たり前のことを当たり前にする」ことの重要性
をお伝えしています。
皆さまのビジネスライフが、より幸せなものになりますように。
Comment On Facebook